えんちょう日記 第7回

更新日:2024-08-01 / カテゴリ:園長にっき

「玩具の遊びで得られる3つのこと」

清武みどり幼稚園では、3年前から主にヨーロッパ製の玩具を全クラスに取り入れてきました。

先週「保育環境改善プログラム」の研修で、おもちゃで育まれる3つのことについて、

全職員が改めて学びました。

それは、「美しさへの感性」、「見立て・イメージへの感性」、「知見・数学的感性」です。

これらのことは、0歳児から5歳児の遊びと生活の中で実際に目にすることができます。

具体的には、ハンマートーイ(叩く玩具)で遊ぶようになると、スプーンを握る準備ができます。

腕をあげてジャンピングカートレイン(落ちる玩具)の一番上に自分でトレインを乗せるようになると、

スプーンを使って自分の口に運ぶ準備ができます。

手を使うことは、書くことにつながっていきます。

また、積み上げた積み木を倒すことを何度も楽しみ、次の段階では倒れても何度でも繰り返し積むことを楽しみます。

このことは、壊れてももう一度やろうという気持ち、さらに良いものを作ろうと工夫する力を育てていきます。

これらの遊びの中では目的に合った手先の使い方、様々な数や形、空間の概念もいつの間にか身に付けます。

先生たちは、子どもが楽しく玩具で遊び込む様子を観察しながら、子どもの育ちを遊びと生活の両方から見ていくことができます。

そしてその中での気付きは、日々の保育に活かされます。

9月になると、年長(5歳児)さんたちは就学に向けて、学年での活動の機会も増えていきます。

異年齢の良さを残しながら、各学年ともに大きく成長していって欲しいと願っています。

中武 亮子

 

 

 

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