「玩具の遊びで得られる3つのこと」
清武みどり幼稚園では、3年前から主にヨーロッパ製の玩具を全クラスに取り入れてきました。
先週「保育環境改善プログラム」の研修で、おもちゃで育まれる3つのことについて、
全職員が改めて学びました。
それは、「美しさへの感性」、「見立て・イメージへの感性」、「知見・数学的感性」です。
これらのことは、0歳児から5歳児の遊びと生活の中で実際に目にすることができます。
具体的には、ハンマートーイ(叩く玩具)で遊ぶようになると、スプーンを握る準備ができます。
腕をあげてジャンピングカートレイン(落ちる玩具)の一番上に自分でトレインを乗せるようになると、
スプーンを使って自分の口に運ぶ準備ができます。
手を使うことは、書くことにつながっていきます。
また、積み上げた積み木を倒すことを何度も楽しみ、次の段階では倒れても何度でも繰り返し積むことを楽しみます。
このことは、壊れてももう一度やろうという気持ち、さらに良いものを作ろうと工夫する力を育てていきます。
これらの遊びの中では目的に合った手先の使い方、様々な数や形、空間の概念もいつの間にか身に付けます。
先生たちは、子どもが楽しく玩具で遊び込む様子を観察しながら、子どもの育ちを遊びと生活の両方から見ていくことができます。
そしてその中での気付きは、日々の保育に活かされます。
9月になると、年長(5歳児)さんたちは就学に向けて、学年での活動の機会も増えていきます。
異年齢の良さを残しながら、各学年ともに大きく成長していって欲しいと願っています。
中武 亮子