はじめに ~子どもを中心とした21世紀型教育・保育へ~
実績ある歴史
本園は昭和42(1967)年に創立されました。50年以上の歴史のある園です。これまでに3077人の卒園生を送りだしてきました。建学の精神「礼節・勤労」のもと、一人ひとりを大切にする教育・保育を重ねてきております。
平成29(2017)年度より、これまでの3歳以上児の教育を中心とした幼稚園から幼保連携型認定こども園となり、乳幼児の発達に必要な質の高い教育・保育を提供しています。
新たな教育・保育への着手
令和4(2022)年に、本園が新しくスタートした背景を少しお話しします。昨今、教育界は大きな変革期を迎えています。2021年1月に中央教育審議会から「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して ~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」が出されました。21世紀は社会の変化が著しく、複雑で予測困難になってきており、「みんなと同じことが出来る」「言われたことを言われたとおりにできる」という正解の暗記を中心とした教育では、十分ではないと言われています。教育界では、「自ら課題を見つけそれを解決する力」を育成するために、他者と協働し、自ら考え抜く学びが十分になされていないのではないかとの指摘がなされています。
このような背景を踏まえ、本園では、令和3年度より1年間の準備期間を経て、姉妹校である宮崎学園短期大学、宮崎国際大学と共同し、子どもを中心にすえた「21世紀型教育・保育」に着手することになりました。それが、
です。
愛情いっぱいの中で非認知能力を育てる
特に大切にしたいことが、心理的に安全な状態をつくり愛情をいっぱい注ぐことと発見や驚きで満ちた遊びを通しての非認知能力の育成です。
愛情をいっぱい感じることで、子どもたちは大人を信頼する力を育みます。全ての基礎が、人を信頼する力です。
非認知能力とは、自己肯定感、意欲、自信、忍耐力、自己コントロール、共感する力です。幼児期にこそ、身に付けたいものが、「ワクワク、どきどき、やったー、よっしゃ、やれそう、がまんしよう」という驚きいっぱいの五感を通した遊びや実体験から育まれる非認知能力です。
新たな教育・保育の環境
令和4年度の子どもを中心に据えた教育・保育の新たなスタートにあたり、次の4点を取り入れて、豊かな教育・保育環境づくりに取り組んでいます。
- 絵本とヨーロッパ製の知育玩具を0歳児から5歳児までの全ての保育室に備え付けています。
- 宮崎国際大学・宮崎学園短期大学との共同研究を行い、「自然の色」「ひなたとひかげ」等の共通テーマを持ちながら、0歳児から5歳児までの保育を行い、保育内容を検証しています。
- 宮崎国際大学学長 村上昇先生にご指導をいただきながら、脳科学的エビデンスに基づく教育・保育に取組んでいます。
- 日本知育玩具協会「保育環境改善プログラム」を導入し、子どもが中心となる保育環境についての学びを深めています。
このように、本園では「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」等に沿って、子ども中心にすえた「21世紀型教育・保育」に取組み、質の高い教育・保育を総合的に提供しています。
1.教育・保育理念
建学の精神「礼節・勤労」
- 礼節の精神では、愛されることを通して、自分を大切にし、まわりの人を大切にできるようになることをめざします。
- 勤労の精神では、遊びに没頭したり、新しいことを考えたり、今やることに一生懸命取り組めるようになることをめざします
2.施設の名称等
-
- 学校法人宮崎学園 幼保連携型認定こども園 宮崎学園短期大学附属 清武みどり幼稚園
- 所在地
〒889-1604 宮崎県宮崎市清武町船引字下無田140電話:0985-85-0166 FAX:0985-85-0238
- ▼清武みどり幼稚園ホームページアドレス
- URL:https://mwjc-kmk.ed.jp/
- メールアドレス:office@mwjc-kmk.ed.jp
- ▼宮崎学園法人本部ホームページ
- https://www.miyagaku.ed.jp/houjinhonbu/
令和6年度
- 利用定員
- 0歳児・・・6人
- 1歳児・・・12人
- 2歳児・・・18人
- 3歳児・・・33人
- 4歳児・・・33人
- 5歳児・・・33人
計135人 ※園児及び入園希望者等の状況によって利用定員は変わることがあります。
- 職員構成 園長1人、副園長1人、主幹保育教諭2人、保育教諭12人、看護師1人、非常勤保育教諭10人、保育補助者1人、事務職員1人、非常勤事務職員1人、技術員(バス運転手)1人、バス添乗1人、給食調理員5人(委託)、「英語で遊ぼう」英語講師1人(非常勤)、「音で遊ぼう」1人(併任)、「ボールで遊ぼう」(非常勤)1人、こども園保育アドバイザー2人(併任)
3.教育・保育目標
五感を通した豊かな遊びや活動を通して、お友達と夢中で遊び、新しい発見を楽しみ、自分や周りの人を大切できる、子どもたちを育てます。
- (1)五感を通して豊かな遊びや活動を体験します。
- 保育室内には、ヨーロッパ製の知育玩具や絵本が数多くあり、積み木やパズル、ゲーム等、それぞれのコーナーを自分で選び、お友達と一緒に遊びを楽しみます。
園庭では、季節ごとの花々を味わったり、虫取り、お砂遊び、固定遊具等で、思いきり体を動かして遊びます。園児バスで園外保育にも出かけ、梅とり、虫取り、サツマイモの苗植えから収穫までを体験する等、自然とのふれあいを中心とした体験を楽しみます。
英語であそぼう、音であそぼう、ボールであそぼうの時間もあります。
各種行事も子どもからの意見を集め、子どもが主体となる行事に取組んでいます。
- (2)お友達と夢中で遊び、新しい発見を楽しみます。
- 一人でも、お友達とも夢中で遊び、その遊びの中で新しい発見を楽しめるようになることをめざします。驚きある瞬間を体験できるようにします。
- (3)自分や周りの人を大切にします。
- 保育者に愛情いっぱい受け止めてもらうことにより、自分が大切にされていることを感じ取れるようにします。そのことを通して、自分も大事にし、周りの人も大切にできるようになることをめざします。
4.幼保連携認定こども園としての重点目標等
- 園運営基本方針 宮崎学園の教職員として誇りと責任及び帰属意識を持ち、建学の精神「礼節・勤労」の下、人格の陶冶に努め、学園及び本園、地域社会に貢献します。
- 職員としての使命感・責任感・情熱を持ち、誠実な職務遂行に努めます。
- 幼児期の特性及び保護者や地域の実態を踏まえ、家庭や地域での生活を含め園児の情緒が安定し生活全体が豊かなものになるよう園児の発達の連続性や援助の一貫性を重視した教育・保育の質の維持・向上を図ります。
- 教育・保育を一体的に行う幼保連携型認定こども園の基本的機能を生かすべく、地域社会及び宮崎学園の人的・物的教育資源の有効活用を図るとともに、職員の資質・能力の向上を図ります。
- 子育て支援に関して、園内での子育て支援事業を推進するとともに、園が拠点となって地域社会資源を有効に結びつけた地域ネットワークを構築していきます。
- 幼保連携型認定こども園としての教育・保育活動が豊かに展開されるよう、教育環境、施設・設備の充実を図ります。
- 幼児一人一人の特性に応じ発達の課題に即したブランドとしての幼稚園教育の継承・発展と0歳から小学校就学前までの一貫した教育・保育の新たな創造に向かって、全職員一丸となって取り組んでいきます。
- 認定こども園としての園児の利用定員の100パーセント充足を図り、園の健全な財政基盤の確立に努めます。
- 教育及び保育の重点目標
- 乳幼児期は周囲への依存を基礎にしつつ自立に向かうものであることを考慮して、周囲との信頼関係に支えられた生活の中で、園児一人一人が安心感と信頼感を持っていろいろな活動に取り組む体験を十分に積み重ねられるようにします。
- 乳幼児期においては生命の保持が図られ安定した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な体験を得ていくものであることを考慮して、園児の主体的な活動を促し、乳幼児期にふさわしい生活が展開されるようにします。
- 乳幼児期における自発的な活動としての遊びは、心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して、遊びを通しての指導を中心としてねらいが総合的に達成されるようにします。
- 乳幼児期における発達は、心身の諸側面が相互に関連し合い、多様な経過をたどってなしとげられていくものであること、また、園児の生活経験がそれぞれ異なることなどを考慮して、園児一人一人の特性や発達の過程に応じ、発達課題に即した指導を行うようにします。
- 乳幼児期は、生涯にわたる生きる力の基礎が培われる時期であり、特に身体感覚を伴う多様な経験が積み重なることにより、豊かな感性とともに好奇心、探求心、思考力の芽生え等が養われることを考慮して、園内外の教育・保育に関わる自然体験、生活体験、社会体験等を積極的に取り入れ、その後の生活や学びの基礎を培います。
- 集団の生活を通して、園児が人とのかかわりを深め、規範意識の芽生えが培われることを考慮し、園児が保育教諭等との信頼関係に支えられて自己を発揮する中で、互いに思いを主張し、折り合いを付ける体験をし、決まりの必要性などに気付き、自分の気持ちを調整する力が育つようにします。
- 年齢ごとの教育・保育目標
- 0歳児:温かく家庭的な雰囲気の中で生理的欲求が満たされ、愛情豊かな保育者のもとで過ごすことを喜ぶ。
- 1歳児:自我を十分に受けとめてもらうことで、自分が大事にされていることを感じ、人とかかわることを喜ぶ。
- 2歳児:簡単な生活習慣を身につけながら「自分でできた」喜びを味わう。友だちと一緒にイメージを共有して遊ぶことを楽しむ。
- 3歳児:基本的な生活習慣を身につけようとする。保育者や友だちに親しみながら、好きな場所や遊びを見つけ安心して過ごす。
- 4歳児:基本的な生活習慣が確立する。友だちと協力したり互いの良さに気づいたりしながら、園での生活・遊びを楽しむ。
- 5歳児:主体的に生活・遊びに取り組み、様々な体験を通して興味・関心を深め、探求することを楽しむ。
- 防災等 非常災害対策非常災害に備えて、消火器等の消火用具、非常口その他非常災害に際して必要な設備を設けるとともに、非常災害に関する具体的計画等を作成し、防火管理者又は火気・消防等についての責任を定め、月1回以上の避難訓練及び消火訓練を実施します。
- 訓練のポイント
- ・年間の目標を立て、月別に具体的なテーマを設けて訓練を行います。
- ・避難時の約束を繰り返し伝えます。
- ・満3歳未満児には、保育教諭が真剣な表情や態度をしっかりと見せます。
- ・満3歳以上児には、「なぜそうするのか」丁寧に説明し、発達に応じた理解に繋げます。
- ・年間を通して避難訓練の意味を理解し、安全に避難することができるようにします。
5.教育・保育の計画・環境管理
各種保育の計画
本園では、子ども達の健やかな育ちを保障するため、以下の計画書を作成し、質の高い教育・保育を日々実践して参ります。
- 教育及び保育の内容に関する全体的な計画
- 指導計画(年・期・月・週・日、各クラスごと)
- 個別配慮計画(0歳児~2歳児)
- デイリープログラム(各クラス・グループ・月・年齢や成長に合わせて作成)
- 【保育の記録】・・・・・・別途作成
- 【行事計画】・・・・・・・別途作成
- 【環境管理のマニュアル】・別途作成
6.学年及び学期
本園の教育に係る学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
本園の学期は次のとおりとする。
- 第1学期 4月1日から8月31日まで
- 第2学期 9月1日から12月31日まで
- 第3学期 1月1日から3月31日まで
7.特定教育・保育を提供する日
特定教育・保育を提供する日は、月曜日から土曜日までとする。ただし、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する休日、年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)を除く。
次の期間及び日においては、1号認定子どもに対する特定教育・保育の提供は原則として行いません。
- 夏季休業 7月21日から8月31日まで
- 冬季休業 12月24日から1月7日まで
- 春期休業 3月25日から4月7日まで
非常災害その他急迫の事情があるときは、特定教育・保育の提供を行わないことがあります。
8.特定教育・保育を提供する時間
特定教育・保育を提供する時間は、次のとおりとします。
- 保育標準時間認定に係る保育時間(11時間)は、午前7時00分から午後6時00分の範囲で、保護者が保育を必要とする時間とします。
- 保育短時間認定に係る保育時間(8時間)は、午前8時00分から午後4時00分の範囲で、保護者が保育を必要とする時間とします。
- 教育標準時間(4時間)は、午前10時00分から午後2時00分とします。
上記の提供時間を超える保育は、次のとおり提供します。
- 一時預かり事業(幼稚園型)・・・1号認定子どもを対象とし、午後6時00分までの範囲内
- 延長保育・・・2号・3号認定子どもを対象とし、午後7時00分の範囲内
- プレ保育・・・在園児以外(2歳児)を対象とし、午後6時00分の範囲内
9.特定教育・保育を行わない日
次に掲げる日は、教育及び保育の提供を行いません。
- 日曜日
- 国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する休日
- 年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)
- 園が指定する日
情報公開
- 令和5年度事業報告書
- 令和5年度教育・保育等に関する保護者アンケート及び外部評価の結果と考察
- 本学園の財務状況等の資料は「宮崎学園法人ホームページ」で公開しています。
施設紹介